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(1)教育機関に対する問題意識
私はこれまでに学生として、また社会人として、多くの教育機関に接してきました。その過程で、それらの教育機関には、教師たちが教え方や学習支援の仕方を磨く機会を提供しているところはなく、教師たちはみな、各々が試行錯誤して教え方を磨くしかないということ
を問題と考えました。また、優れた教師が持つノウハウを教育機関が自らの組織のノウハウとする仕組もなく、教育の質の良し悪しはすべて教師の属人的な能力に依存していることも問題であると
考えました。
日本の教育機関、特に大学は、改革を進めようとしていますが、思うように進行していません。ビジョンやゴールを議論して打ち立て
ることはできたとしても、それを現実的な計画に落とし込み、教育内容や施策に反映させることができていません。そうした実践的な改革を進めるために必要な知識や方法論を持った人材が不足してい
ることがネックになっているのは明らかです。今のまま教育改革を進めようとしても満足の行く成果を挙げられるところは少なく、人材の育成は急務であると考えてます。
私はそうした問題意識の中で、日本の教育機関が教育ノウハウを高め、必要な人材を育成できる存在に変わっていくために必要な知識と方法論を提供する分野として、インストラクショナルシステムデザイン(教授システム設計)に着目しました。日本ではこの分野は教育工学研究の一領域として捉えられ、研究者の数は限られています。アメリカではこの分野の研究者は多く、教育改革の推進や、教師育成、遠隔教育の発展のための活動を支えています。
私はこのインストラクショナルシステムデザインの研究を行ない、日本の教育機関がよりよく生まれ変わっていくために必要な知識や方法論を開発し、提供していきたいと考えています。おおまかな方向性としては次のようなものを考えています。
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高等教育・社会人教育における学習支援環境のデザイン |
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オンラインケーススタディ教材等、遠隔学習環境における教材の開発 |
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学校単位・地域単位での教育システム改革の実践研究 |
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